防災訓練に『真剣』に取り組むためには?

更新日:3月10日

Keywords:#防災 #地震 #災害 #持続可能 #サステイナブル #地域 #VR


防災訓練

Theme


学校における防災訓練は誰もが経験する。しかし、それに真剣に取り組めている人はどれくらいいるのだろうか。もしもの時に私たちの命を守ってくれる防災訓練。重要であるはずなのに、私たちはどうにも真剣になれない。今回は、その現状を打開するためにはどのような教育が必要かについてディスカッションした。


 

Discussion

学校と地域社会が連携した防災訓練と「サステイナブル」

最初に、学生から「学校内だけで防災訓練をするとふざける人が出てくるため、地域の人と一緒に訓練をするのはどうか。実際に災害が起きたときにも地域の人たちと連携できる」との意見が出た。このアイディアに対して、先生からは「地域と連携した防災訓練は、東日本大震災の後、行われたこともあったが、時間が経つにつれてやらなくなってしまった。持続可能性に欠けるのが問題である」との指摘をいただいた。SDGsの「S」である、Sustainable (持続可能性) は、防災訓練においても考えなければならないことである。


「VR技術」で地域の危険な場所と安全な場所を学ぶ

続いて、学生から「地理や理科の授業で、学校の周辺地域特有の災害について調べるのはどうか」という提案が出た。実際、東日本大震災の時に生き残った子供たちは、「地元の大学教授等に連れられて、地域を見て回り、『こういうところは危ない、こういうところは安全だ』と直接教えてもらったことが最も役に立った」と答えたという。先生も、自分の住んでいる地域を実際に見て、調べることはよい考えであるとする一方、もし学外で生徒に事故や事件が起きると、学校の責任となるため、学外活動は消極的になりやすいという問題点にも言及された。学生からは「実際に学校外に連れていくのが難しい場合は、VR技術を用いて安全な場所や危険な場所を教えるとよいのではないか」と意見が出た。先生からは「未だ行われたことのない試みであり、どれくらいの効果があるのかは実際に災害が起きてからでないと分からないが、将来性のある解決策ではないか」と期待が寄せられた。



 

Students' View


学生1:

 「防災」自体についてはなじみがあったが、「防災教育」という視点で考えたことはなかったため、新たな学びや気付きが多かった。「当事者意識」を持ってもらうことを目指して案を出し合ったが、議論をしながら、子どもたちに興味関心を持ってもらうことは簡単ではなく、たった一つの答えが出る問題ではないということを実感した。行政や学校現場だけに任せるのではなく、地域の人々が積極的に関わり、意見を出し合うことが、防災教育の定着のために必要とされていると感じた。


学生2:

 今回のディスカッションを通して、防災教育を考えることはこんなに難しいのかと気付かされた。生徒がリアル感を持って防災に取り組むようになりそうなアイディアをいくつか考えたが、どれもマンネリ化を防ぐことが難しいのだと感じた。マンネリ化を防ぐために恐怖感を持たせるようにすると、今度はトラウマを抱える可能性が生じることや、災害が起こる危険のある場所を実際に見て回ろうとしても、児童生徒を監督しきれないことなど、どの方法にも問題点があることを学ぶことができた。防災教育から教育現場の事情と地域社会の実情を知ることができ、学校での防災教育に何が求められるのかを考えられた貴重な時間だった。


 

Conclusion

 

「防災訓練に真剣に取り組めるようにするためにはどのような教育が必要か」という今回のテーマは、皆が持つ問題意識ではあるが、長い間解決されない難題であった。しかし、この問題は解決する必要性が高いものである。最新技術も取り入れながら、有効かつ持続可能な解決方法を模索していきたい。

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