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外国人患者の医療格差を生じさせる文化と制度の壁

Keywords:#医療 #異文化理解 #外国 #意思決定 #医療通訳 #言葉の壁 #外国人労働者


内服薬

Theme


私たちはSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」に関連して、医療現場における外国人患者の意思決定の難しさについて議論した。外国人患者と接するにあたり、異文化理解の大切さについて確信を深められる場となった。


 

Discussion

医師と外国人患者を隔てる言語の壁と制度の壁

日本に住む外国人が病院へ受診しに行きたくないと感じる理由として1番に挙げられるのが、「病気の説明、医療用語、病院の案内などの言葉が分からないから」という言葉の壁の問題である。日本には医療通訳制度があるが、手続きや予約などには手間がかかりアクセスしにくいため、多くの外国人がこの制度を活用できていないことが課題となっている。

言葉よりも大切な「相手を理解しようとする気持ち」

言葉の壁を一番の課題として挙げたが、先生と意見交換する中で、もっと大切なことに気づかされた。それは相手を思いやり、理解しようとする気持ちである。

 それぞれの国に応じて、必ず文化の違いがあり、言葉では説明しきれないものも多い。それらの文化の違いは、お互いがお互いを知ろうと歩み寄らなければ理解しあうことができない。相手を理解しようとする気持ちが大切である。



外国人に対する医療保険制度改革の必要性

日本では2014年から少子高齢化に対して外国人労働者を年間10万人受け入れるとし、外国人の受け入れは現在も続いている。しかしながら現状として、入国した外国人に対して医療保険制度を整えることができていない。説明を理解するのに時間を要する分、少し多く医療費を受け取るようにするかなど、在日外国人に対して医療制度を充実させてあげられるかが課題点として挙げられた。


外国人を受け入れるという「責任」

現在、日本では労働人口の減少を食い止めるために、外国人労働者の受け入れを年間で10万人行うとしており、これからも在日外国人が増えると予想される。そういった中で在日外国人のための医療制度を早急に作ることが求められている。外国人を受け入れるということには、「受け入れた責任も伴う」ことを忘れてはならない。



 

Students' View


学生1:

 今回先生から、外国人の患者さんは言語以上に文化の壁や制度に苦悩しているという内容を聞き、納得しました。今まで私は外国語を覚えようと意識して生活していましたが、これからは様々な国の文化にも関心を持っていきたいと思いました。


学生2:

 外国人にとって一番の問題は言葉の壁なのかと思っていたが、実際には文化や制度の違いの方が大きい問題であると聞いて驚きました。

外国人が日本人と変わらない不自由のない生活をするにはどうすればいいのか着目しながら、新しい内容に触れることができてとても良かったです。


 

Conclusion

 

日本として、皆が平等に同じ質の医療を受けられる制度をつくることが求められていることを理解できた。先生からお話を伺い、私たちにできることは言語を学ぶということよりも前に、外国人を日本人と切り離して考えるのではなく、一人の地域住民として考える姿勢を持つことや、異文化を受け入れ、理解し歩み寄ろうとする心の姿勢を持つことであると知った。世界の人々と一つになるには、言葉よりも心が大切であると学ぶことができた時間となった。

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