日本における貧困家庭の食生活を改善する

Keywords:#貧困 #食生活 #保障 #家庭 #子ども食堂 #行政 #フードロス


食事

Theme

テーマ:日本の貧困と貧困家庭の食生活

  1. 貧困家庭の食生活をどこまで改善していくべきか。

  2. 貧困家庭が生きていくためにどこまで保障するべきか。

私たちはSDGsの目標1「貧困をなくそう」と目標2「飢餓をゼロに」の達成に向けて、日本の貧困と貧困家庭の食生活の改善、生活の保障について、先生と共にディスカッションの時間をもった。参加した学生が考えてきたアイディアや疑問点を共有しながら、上記の2つのテーマについて意見を出し合い、先生の意見やアドバイスをいただいた。


 

Discussion

家族で食事ができない子供たちは精神的幸福度も低い

日本における貧困問題の現状として、家庭の経済的な事情等により両親が共働きで夜遅くまで働くために簡素な食事となり、十分な栄養が取れていないということある。また、家庭で食事を一緒にするかどうか、家族団らんの時間があるかないかということは、子どもの精神的な健康状態に影響すると考えられている。事実、共に食卓を囲んでご飯を食べている家庭は、比較的栄養のある食事が取れており、精神的幸福度も高いというデータがある。


このようにして、貧困問題を考える際には「家庭単位」で捉えることが大切である。親が子供の健康にどれくらい意識と関心を寄せているかが、直接的に子供たちの健康に影響してくる。しかしながら、経済的な事情ゆえに子どもに健康的な食事を作ることのできない世帯も多いのではないだろうか。


食に関する貧困問題の解決に向けて、地域と連携する

貧しい食生活を改善するためには、家庭全体で食と健康に意識を向ける必要がある。経済的な事情ゆえに、栄養のある食事にお金をかけられない家庭に対しては、県や地域との連携を通して一定基準の栄養のある食事を提供してあげられるようにする。例えば、健康増進法等に一人が一日に取るべき栄養の摂取量の基準を示し、それに満たない家庭には、県や地域住民の協力により食事がいきわたるようにする。募金活動やフードバンク、海外で見られるような食物の寄付をしあう活動など、積極的に取り組みを推進していく。


平成30年の国民健康栄養調査のデータによると、現在習慣的に喫煙している者の割合は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男性では200万円未満及び200万円以上400万円未満の世帯員の方が有意に高く、女性では200万円未満の世帯員の方が有意に高いという結果が出ている。このような現実を知るときには、喫煙に使っているお金を自分や家族の健康と食の為にもう少し使うことはできないのだろうかとも考えてしまう。


いずれにせよ、まずは子ども食堂の運営に地域で力を入れたり、小・中・高等学校の家庭科教育や大学での講義において、地域のフードロスや日本の貧困と経済的影響について考える時間をとったりするなど、身近な問題として一人一人が関心をもっていくことができるような環境を準備することが大切だ。


貧困の子供たちが健康的に生きられるように法整備を行う

貧困問題解決のために、健康増進法など、法や条例として貧困家庭における食の支援を定めることが有効的ではないだろうか。一定の食事摂取量、栄養基準を定め、その基準に至っていない家庭には県や地域から支援することのできる体制を整えるのだ。


 

Students' View


学生1:

 食生活について意識していない人々にはどのような対応ができるか意見を聞かれていたときに、市町村の行政の役割が重要なのではないかと感じました。例えば、食生活に意識が向かない低所得世帯には、気軽に栄養をつけられる健康食品を送ることで、少しでも健康に気をつけるように誘導できるのではないかと考えました。また、子供の貧困の割合は6人に1人と言いますが、子ども食堂の運営は団体で行うには難しいことが多くあると聞いたことを思い出しました。したがって、行政が子ども食堂をバックアップしてあげることも重要だと思います。しかし、今の自分の知識や経験では行政の忙しさや仕組みなど分からないことが多すぎだと感じます。知識を付けつつ、どうしたら良い日本、良い世界を作っていけるのか、本気になって考えていこうと思うきっかけになりました。


学生2:

 私たちが健康に生きていくために食生活を見直すことは欠かせませんが、そもそも栄養バランスのよい食事がどのようなものなのかを知らなければ、また分かっていても実際に購入することができなければ、食事を充実させることはできないため、どちらの場合の人々にも支援をしなければならないと私も思います。しかし、やはり国の経済状況や差別の問題に突き当たります。ディスカッションの中では解決策まで提案することはできませんでしたが、現実的に不可能ではないかと思考停止せず、可能な範囲でできることを自分自身考えたいと思いました。


学生3:

 ディスカッションをしていく中で、理想論ではなく、現実的にそれぞれの立場を考慮しながら、食生活の改善を促すためにはどうするべきか考えることができました。具体的な解決案を見つけることは難しかったですが、様々な意見を聞き、先生のご意見から学ばせていただくことが多く、より広い視野で考えさせられました。将来を見据える中で、貧富、食への関心、健康意識などをどのように解決していくべきか、新たに課題として与えられ、大変貴重な時間になりました。


 

Conclusion

 

今回のディスカッションを通して「日本の貧困と貧困家庭の食生活」の問題解決について各自の考えや疑問点を共有し、先生からもアドバイスやご意見をいただきながら、一人一人が食と貧困について真剣に考える時間をもつことができた。このディスカッションを機にSDGsや日本の貧困についての問題意識が高まり、今後も向き合っていきたいと感じている学生が多く、有意義で充実した時間であった。

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