本当の豊かさとは? ~ラオスの人々から学ぶレジリエンス~

Keywords : #レジリエンス #貧困 #経済発展 #ラオス #災害 #自然


ラオス

Theme


私たちは最終的に目指していくべきSDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」を達成するために、人々が平和に住み続けられるためにはどうしたらよいかという観点からSDGsの問題を考えていった。その中でも、目標11「住み続けられるまちづくりを」に焦点を当て、この目標を達成するための鍵となるレジリエンスについて理解を深め、ディスカッションしていった。


 

Discussion

貧困地域における本当の豊かさを再検討する

「貧困問題解決への取り組みが世界各地で行われている中で、アフリカなどの発展途上国への支援策として貧困地域を都市と同じように経済発展させることは、現地の人にとっての本当の豊かさにつながるのか」という疑問が投げかけられた。交通の便や貨幣経済の発展は、さらなる二酸化炭素排出や貧富の格差増大を促すことになりかねないからだ。その上で、私たちは貧困地域における土壌の豊かさや生産性を生かした上で、「貧困」の問題を考えていくことが必要であるという内容が共有された。


ありのままに自然を受容するラオスの人と"レジリエンス"

東南アジアの内陸国であるラオスのとある農村部では、洪水が起きた際、家が浸水している状況でも養漁場から流れ出た魚を網でとっているおおらかな人々の姿が見受けられた。この事例を受け「日本における災害を考えていく上でも、ラオスの人々のような柔軟さやプラス思考が重要なのではないか」という意見が学生から挙がった。先生からは「“自然に対する認識があまりない”ことが日本においての問題点なのであり、ラオスの人々のように“川というものは時に溢れるものであり、それから被害を受けることもある”と現状を受け入れる心持ちが日本の災害問題を考えていく上においても必要である。川と自然の関係は昔も今も変わっていないから、その関係を認識した上で、災害と付き合っていく必要があるのではないか」という見解が共有された。


 

Students' View


学生1:

 産業大国である日本やアメリカなど、貨幣経済に重きをおいてきた国々が、他国にその価値観を押し付けている状況を聞きながら、国内においても同様の一方的な価値判断が広がっているのではないかと感じました。短い時間でしたが刺激的でした。


学生2:

 災害に対するレジリエンスについて、先生のラオスの体験談から考えていくなかで、「経済発展が国の豊かさになるのか」という問いは日本では普段思いもつかないものでした。この時間を通して何が本当の豊かさなのかを考えさせられました。


 日本は地震が多く、一見災害に対するレジリエンスが高いように思われるけれど、実際はラオスの方が地域内の繋がりが強い面や災害に対する寛容さがあることから、レジリエンスがより高いことを学びました。ラオスの事例からいつもと違う視点で日本を見つめることができ、今の日本は"心"のレジリエンスを求めていく必要があると感じました。


 

Conclusion

 

今回のディスカッションを通し、途上国への支援の際に、我々の思う"豊かさ"を貧しいといわれる農村部などにあてはめて開発をしていくことは、果たして本当にその地域の人たちの幸せや豊かさに繋がっているのかということを考える機会になった。ついレジリエンスというと、災害に対してどう向き合うか、建物や街のつくりはどうあるべきかなどを考えてしまうが、災害時にも心のゆとりを持つ"貧しい"ラオスの人々の姿は、今後の日本におけるレジリエンスのあり方に対してヒントを与えるのではないだろうか。

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