つくばほっとたうんプロジェクト ~防犯と住みやすいまちづくり~

更新日:3月10日

文責:College Summit for Peace in TSUKUBA 2021 実行委員会


SDGs: #11_住み続けられるまちづくりを

つくば市の自転車盗難の現状

「2744」という数。これは #つくば市 内で過去5年間に起きた #自転車盗難 件数を表しています。つくば市は筑波大生をはじめとして多くの学生が居住している学園都市であり、通学に自転車を利用している人は非常に多いですが、これだけの数の自転車が盗まれているという現実は衝撃的です。


また、友人の体験談として、図書館から帰ろうとした時に自転車がなくなっていたり、実家に帰省している間にアパートに置いていた自転車が盗まれてしまったという話を聞いたこともあります。つくばに住んでいる学生は特に、この問題を身近に感じている方が多いのではないでしょうか。さらにこの問題を深く知るために、つくば市の自転車盗難の現状について調べてみることにしました。


つくば市の自転車盗難の現状

右のグラフは、水戸市や日立市と比較した、自転車盗難の発生率を示しています。この発生率は、1年間で1000人のうち何人が自転車を盗まれているのかを表していますが、県内の他市町村と比較してつくば市はかなり高いことがわかります。特に、県庁所在地である水戸市のおよそ2倍の発生率であることは驚くべきことです。



つくば市の自転車盗難の現状

次に、県内市町村における過去5年間の自転車盗発生率をランキングにしてみました。すると、つくば市は茨城県内の44市町村のうち、自転車盗の発生率が毎年最も高いことがわかりました




つくば市の自転車盗難の現状

続いて、つくば市における過去5年間の自転車盗難件数および発生率の推移をみてみます。全体としては減少傾向にありますが、近年は盗難数・発生率ともに下げ止まっていることがわかります。したがって、今後状況がどのように転じていくかは未知数です。



自転車を使う学生が多いつくば市で、これ以上自転車盗難を増やさず、犯罪を防止するにはどうすればよいでしょうか。


犯罪を防止するために

#防犯環境設計」という、#防犯まちづくり を行う上で重要とされてきた理論に着目します。


犯罪を防止するためには?

ここでは、犯罪を行う「犯罪企図者」、「被害対象」、「地域住民などの目撃者」の3者を想定しています。


また、本理論では、犯罪を防止するための手段として、犯罪企図者が対象に近づけないようにする「接近の制御」、2つ目に「被害対象の強化・回避」、最後に、地域住民などによる「監視性の確保」という方法が挙げられています。


この3つの手段のうち、「被害対象の強化・回避」「監視性の確保」という2つの側面からであれば大学生にでもできる取り組みがあるのではないかと考え、プロジェクトを立ち上げました。


つくばほっとたうんプロジェクト
つくばほっとたうんプロジェクト

その名も「つくばほっとたうんプロジェクト」です。立ち上げからまだ半年ですが、多くのメンバーが携わっています。


私たちの主な活動内容は2つあります。一つ目は、つくば市から頂いたジャケットを着ての挨拶パトロールです。これは、地域の監視の目を増やしたり、挨拶などのコミュニケーションを通して地域社会に働きかけることを目指して行っています。


二つ目に、アパートやマンションを回って、未施錠の自転車の数を数えています。こちらは、被害対象物の現状を知るために行っています。


地域社会へのアプローチ
地域社会へのアプローチ

監視性を高めるための地域社会へのアプローチを考える上で、「#ソーシャルキャピタル」という概念に着目しました。これは、人と人との繋がりが価値を生むという考え方であり、「#信頼」「#規範」「#ネットワーク」という三要素からなっています。また、一般的にソーシャルキャピタルが豊かな地域ほど、#犯罪抑制効果 をもつと言われています。


では、つくば市におけるソーシャルキャピタルはどうでしょうか?ここでは、つくば市における人の #流動性 について考えてみます。茨城県の調査によると、つくば市は人の移動率が最も高い地域であることがわかっており、これは、県外からの大学生や留学生が多いことが影響していると考えられます。


このように人の流動性が高いと、地域社会において関係性を築きにくく、コミュニティも希薄化しがちです。そこで、今後プロジェクトを発展させていく上で、このソーシャルキャピタルを向上させるための取り組みが必要だと考えています。


被害対象物の現状
被害対象物の現状

また、被害対象物の現状を知るために行っている未施錠自転車調査の状況をお伝えします。


こちらは既に調査を行った天久保3丁目、 4丁目の航空写真です。数えた自転車の総数は1770台、そのうち鍵がかかっていなかった自転車はなんと350台もあり、およそ5台に1台の自転車が未施錠でした。このように区画ごとにみてみると、中には6割近く鍵がかかっていない場所もあり、問題の解決には、自転車所有者の意識を変えていくことも重要であると感じます。


自転車盗難解決のために
自転車盗難解決のために

以上を踏まえて、私たちは自転車盗難解決のために


・ソーシャルキャピタルの向上

・自転車施錠への学生の意識改革


という2つの観点から、活動を活性化させていきたいと考えています。

今後の取り組み
今後の取り組み

まず取り組みたいと考えているのは、住民や他団体との #コラボレーション です。


パトロールの中で挨拶に伺ったり、一緒にパトロールに参加していただいたりしながら、多くの方々と関係性を築いていきたいと思っています。


ソーシャルキャピタルを向上させるためには、人と人との繋がりが不可欠です。一緒に活動をしたり、時に橋渡しのような役割を果たしながら、地域社会を活性化していきたいと思います。


また、長期的な視点から、教育面へのアプローチもしていきたいと考えています。

例えば私たちが小学校に訪問して、防犯教育のための授業を行ったり、時には小学生にもプロジェクトに参加してもらったりします。それを通して、防犯への意識や、地域社会の繋がりの重要性について気づきを与えることで、将来のつくば市におけるソーシャルキャピタルの向上に繋げることができると考えています。


今後の取り組み

続いて、自転車施錠を促すための取り組みとして、SNSを活用した啓発を考えています。Twitterなどを活用して、学生に向けにプロジェクトの紹介や、未施錠自転車の割合などを発信することで、まずは防犯や施錠に対して意識を持ってもらうことを目指していきたいと思います。


また、ご覧のようなイメージキャラクターによってこの活動をブランド化し、さらに学生から認知してもらえるようにしたいと考えています。


以上の取り組みを通して地域社会の繋がりをより強固なものにし、犯罪のないつくば市実現に向けて、これからも頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。

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